離婚後に家を売却?ローンが残っているのはどうなる?
投稿日:2020年5月5日 最終更新日:2020年5月5日
不動産売却において、離婚が理由という方は少なくありません。
厚生労働省の統計では、3組に1組の人が離婚しています。
そして離婚の際に、一番揉めるのが財産分与。
中でも価値が高い不動産が揉める原因になりやすいと言われています。
この記事では、離婚時の家を売却するタイミングやローンが残っている場合について解説していきます。
家の売却は離婚後にしたほうが良い。
まず家を売ったお金を、夫婦でどのように分けるのかという問題があります。
財産分与とは、夫婦が婚姻中に協力して築いた財産を、離婚時に夫婦それぞれ分け合うこと。
不動産(土地・一戸建て・マンションなど)も財産分与の対象に含まれ、夫婦でどのように分けるのかを決める必要があります。
基本的には、不動産(土地・一戸建て・マンションなど)を売却して手元に残ったお金は、持分割合(その不動産を誰が、どのくらいの割合を所有しているか)やお互いの収入などに関係なく、夫婦で50%ずつにします。
それを踏まえた上で、なぜ離婚後に売却すべき理由ですが、それは財産分与と贈与税の問題があるからです。
というのも、財産を離婚前の夫婦の仲で無償で分ける際には贈与税が必要となります。
ただし、財産分与で分ける場合には贈与税が発生しません。
つまり離婚前に家を売却し、売却代金を渡すとそこには贈与税が発生し無駄な税金が必要となることから不動産売却をするタイミングとしては、離婚後に行う事をオススメします。
※ただし所有権の割合によっては売却して良いケースもあります。
住宅ローンが残ってても大丈夫?
住宅ローンがまだ残っているケースの人が多いと思います。
その場合は、不動産売却をしてローンを全て返済できるか?できないか?によって対応がかわります。
アンダーローン
売却したお金でローンを完済し、残ったお金を財産分与する。
オーバーローン
ややこしいのがこのオーバーローン状態にある場合です。
売却額よりローン残高が高い場合をさします。
その場合、完済に足りない費用を手元から出す必要があります。
手元にお金が無い場合は、売却することができません。
手元にお金を用意することができないけど、売却せざる負えないときは、「任意売却(にんいばいきゃく)」という方法があります。
任意売却とは、売却金額が住宅ローンの残高を下回っているオーバーローン状態でも売却できる方法です。
任意売却をする場合は、ローンを借りている金融機関などの承諾が必ず必要となります。
また、住宅ローンを遅延・滞納していることが必須条件です。
それでも残ったローン残債は、離婚後も支払っていく必要があります。
離婚の際の不動産売却はとにかくプロに相談です。
離婚で家を手放すときは、兎にも角にも不動産会社に査定をしてもらうことです。
売却するかどうかも決まっていない場合でも、まず査定額を知る必要があるので不動産一括査定サイトを使って複数社に査定を依頼することをオススメします。
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