騙されないための坪単価-相場と計算方法

投稿日:2016年3月5日  最終更新日:2019年2月15日

坪単価とは1坪あたりの価格のことで、一般的には「建物の本体価格」を「延床面積」で割った数値のことを言います。
なお、1坪は畳2畳分、約3.3平方メートルです。例えば、建物の本体価格が1000万円で、延床面積25坪の家は坪単価40万円になります。
ただし、この坪単価については、明確な公式が定まっておらず、工務店やハウスメーカーによって計算式が違っていることがあります。
また、どういった費用を含むかも工務店によってまちまちだったりします。
そのため、いざ家を建てようとすると、思っていた価格とは違う、ということも起こりえるのです。
今回は、「騙されないための坪単価」ということで、坪単価の仕組み(計算方法)と相場を見ていきます。

坪単価の計算方法

坪単価は基本的に、以下の公式で計算されます。
坪単価=建物の本体価格÷延床面積
基本的に坪単価は○○円と記載があれば、この公式で計算されていると考えていいと思いますが、念の為に確認することをおすすめします。
ではこの公式でなぜ工務店によって、坪単価が変わり得るのでしょうか。その理由を3つあげます。

1.本体価格を「延床面積」ではなく、「施工床面積」で割っている

延床面積とは建物の各階の床面積の合計のことを言います。
一方で、施工床面積は、玄関ポーチや奥行き2m以下のバルコニー、出幅が50cm以下の出窓、外階段の面積なども含みます。
そのため、必然的に施工床面積は延床面積よりも大きくなります。結果、施工床面積で本体価格を割ると坪単価は安く見えるのです。

2.本体価格に含まれる費用が異なる

本体価格には、外構費やガス工事代などが含まれていないことが多いです。
実際に家を作るとなると、これらの別途工事費に加えて、税金やローンの手数料など様々な経費がかかってきます。
結果的に支払い価格の総計は、20%~30%高くなると考えておいた方がいいでしょう。

3.固定費が存在するため、建物の広さによって坪単価は変わる

モデルハウスが大きく、自分たちで建てようと思っている家の延床面積がモデルハウスより小さい場合、注意が必要です。
なぜなら、延床面積が小さくなっても本体価格も同様に下がるとは限らないからです。
本体価格には当然ながら人件費や運搬費など家を建てる上で必ず必要な固定費が存在します。そのため、延床面積を小さくすると坪単価は上がる傾向があります。

その他にも地域や設備の良し悪し、また家の形状などによっても坪単価は変わってきますので、モデルハウスと同じくらいの坪単価で家が建てられると安易に思わないようにしましょう。

兵庫県の坪単価相場

地域や時期によって坪単価は変動しますので、あくまで参考値になりますが、2016年3月現在、約44万円が兵庫県の平均坪単価になります。

兵庫県の市町村ランキング

土地価格相場が分かる土地代データによれば、兵庫県の市町村別坪単価は以下のようになっています。
兵庫県では芦屋市に次いで、西宮や神戸市の坪単価が高くなっています。

以上、坪単価についてご説明しました。
広告に記載している坪単価はあくまで参考値として考え、実際に家を建てるときには広告の坪単価よりも2~3割高くなると考えたほうがいいでしょう。
もちろん、工務店にはどのような計算式で坪単価を出しているのか確認するようにしましょう。

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