兵庫県の治安ランキング 安心して住める街は？

女性が一人の場合や、子供がいる世帯では特に治安に対して敏感かと思います。
今回は、兵庫県の市区町村別に犯罪率をまとめましたので、移住の際の参考にしてください。

兵庫県の犯罪率

犯罪率は人口総数を分母に対して刑法犯認知件数がどれだけあるかで出しています。
そのため、必ずしもこの数が小さければ治安がいいということにはなりませんし、また県内の地域によってもその値は変わってきます。

今回は兵庫県の市区町村別に犯罪率を見ることで、その市区町村の治安の良さを測っていきたいと思います。

なお、兵庫県では2002年に戦後最多の犯罪件数を記録するなど、危機的状況にありました。
実際、ピーク時では犯罪認知件数は16万件まで伸びてしまいました。
しかし、兵庫県警察と地域社会が連携して犯罪抑止対策に取り組み、刑法犯の認知件数は15年連続で減少しています。
結果として2018年度は44,238件とピーク時の約4分の1にまでなっています。治安は大幅に改善されたといっていいかと思います。

兵庫県の犯罪認知件数推移

出典：兵庫県警察本部 統計データ

また、2018年の兵庫県の犯罪率は0.74%のため、2018年の全国の犯罪率（全犯罪認知件数（754,352 件）／全国の人口（127百万人））0.59%よりもやや高い結果となっています。
大阪が1.00%、東京が0.78%なので、都市部は犯罪率がどうしても高くなる傾向があります。

刑法犯認知件数の種類

刑法犯には 殺人、強盗、窃盗などが含まれますが、そのほとんどは自転車やオートバイの盗難です。

出典）兵庫県警 刑法犯認知件数（PDF）

兵庫県の市区町村別犯罪率

兵庫県全体では全国平均よりもやや高い結果となりましたが、市区町村別ではどうでしょうか。
兵庫県警が提供している2017年のデータをもとに表を作成しました。
最も犯罪率が低いのは順に新温泉町、多可町、香美町となっています。

また、神戸市を区で分けてみると以下のようになっています。同じ神戸市でも治安は区によって大きく違いますね。

兵庫県で治安の良い街は？

今回の算出では新温泉町が最も犯罪率が低く、治安のいい市となりました。
ただし、同じ市でも神戸市のように区によって大きく治安の良さは違ってくることがありますので、実際に住む街の治安の良さは可能な限り行ってみて確かめてみることをおすすめします。

また、今回の治安の良さは指標として刑法犯認知数と各市の人口をもとに算出しているので、この数値が低ければ事件に合わないというわけではありません。
特に、ほとんどの刑法犯認知件数は自転車などの盗難なので、身の危険があるような事件のみを見てみるとまた違った傾向がでてくるかもしれません。
その点ご注意ください。